ヴォイトレレッスンの日々  

ヴォイトレに関わっている方とブレスヴォイストレーニング研究所のトレーナー、スタッフの毎日をとりあげていきます。

02)トレーナーアドバイス・メニュ

練習すると、後で腰に疲労感がでるときの改善方法

元々の姿勢が反り腰の人は、歌で踏ん張る際に反っている方向にますます力が入るため腰への負担が増えてしまいます。または歌う際に顎が上がる癖がある場合にも、反り腰の人と同じような体勢になりやすいので腰に負担がかかります。姿勢に関しては、ストレッ…

朝、声が目覚める発声方法

朝の早い時間帯は、まだ身体が起きたてなので声帯はもちろんのこと、身体全体も反応しにくい状態です。発声方法というよりも、まずは身体をほぐして声を出す準備をしてあげることが大切です。そうすることで、声が目覚めるまでの時間も大幅に短縮することが…

曲の歌い出しが不安定

曲の歌い出しが苦手だという人は、前奏のときに歌う準備が間に合っていないという傾向があります。具体的には歌い出す前に拍を数えていない、テンポ感を持っていない、ブレスのタイミングが遅い等があげられます。 たとえ前奏は聞き慣れているし歌が入るタイ…

ウの母音のトレーニングは基礎

日本語の5つの母音「あいうえお」の中でヴォイストレーニングの中でも特に使用回数としては少ないのが「ウ」の母音ではないしょうか。どの母音をメインで扱うかでもその指導者の指導意図や指導の癖が見えてきます。もし「ウ」の母音にこだわってレッスンをし…

トレーニングで何から始めればよいか

声のトレーニングをしたくても何から行えばわからない人は、まずトレーニングする時間だけでいいので普段よりも2~3割増しの声量で朗読することから始めましょう。もし声の基礎力がないころだと、これだけで身体や喉がつらくなってくると思います。そしてそ…

声種と性格

声種というのは主にクラシック歌手の声質の分類に使われる言葉です。声の高さや性質でソプラノ、メゾソプラノ、アルト、カウンターテナー、テノール、バリトン、バス等の分類があります。 女性の場合、高い声の人はソプラノ、低い人はアルト、中間ぐらいはメ…

呼吸の訓練

呼吸のトレーニングは肺を広げ、胸郭が広がるので身体への負荷が思っている以上に大きいです。トレーニングを続けていくと次第に肋骨が開いた状態で安定していき、通常が開いた状態になります。こうなってくると歌うことや、声をだすことはとても楽になりま…

ブレスの基礎訓練

私が推奨しているブレスの訓練の一つは「ファリネッリの呼吸」と呼ばれる訓練です。ファリネッリというのは、実在したイタリア人歌手です。現在では存在しないカストラートと呼ばれる去勢歌手達の中で最も有名な歌手です。カストラートは変声期前に去勢を行…

図書館の予約

家の中に本があふれて仕方がないので、最近は図書館を利用しています。近所に大きな図書館がオープンしたのも理由の一つです。返却期限があるので、以前のように買ってきたまま積ん読の本も減って中々経済的です。しかし読みたいと思いながら、中々借りるこ…

今日のトレーナーのメッセージ

ブレスを穏やかに取ること、肩から手にかけて力まないこと、そして、舌根と軟口蓋が接近しない状態を保てることを心がけて、それぞれのポジションから発声できると、力まずハッキリ聞こえるような状態になっていきました。(♭Я)

息遣い

一昨年、長年の正座と足の筋肉の老化により左膝を骨折して以来、プールでの水中ウォーキングのリハビリをしています。歩くだけではつまらないので、最近は泳ぐようになりました。とはいえ泳ぎは得意ではありません。ただ最近感じるのは、息継ぎはまず吐くこ…

始めからしっかり歌うには

声が小さくなるのは歌い出しの準備が遅いから、準備が間に合っていないからだと思います。前奏・間奏が進んでそろそろ歌い出そうとするその感覚がすでに遅いので、その後のブレスも遅れてしっかり息を取り込めず、結果的に声が小さくなると感じられるのでし…

男声と女声(その2)

楽譜のない時代、師匠のコピーが稽古の形式ですから、まず女性的な声を身につけることから(男性の場合です)修行が始まったわけです。 このコロナ禍で古い音源を聞き込む内に、この経緯により中性的な声であった邦楽が、しっかり音を表記した楽譜の導入によ…

男声と女声(その1)

今は舞台で活躍する女性演奏家は普通に居ますが、歌舞伎の音楽では芝居に参加できる女性演奏家は皆無です。これは江戸時代に徳川幕府によって女性は舞台に上げてはならないと定められたものが未だに踏襲されて来た結果です。先日、十三代目市川團十郎白猿襲…

セルフレッスンのすすめ

一人で練習するとき、どのように進めていますか。 きっと皆さん黙々と課題を繰り返しこなしたり、ピアノやカラオケに合わせて歌ったりといった方法だろうと思います。 ひとつ試していただきたいのが、自分で自分にレッスンをするという試みです。 1フレーズ…

自分の弱点と向き合えるか

自分自身が成長していく過程で、自分の弱点を知り、それと向き合うということは、とても重要であり、大変なことだと思います。自分自身のことというのは、まず、自分自身がどのような姿であるのか鏡に映さなければ知ることができません。それが内面的な部分…

トレーニングに没頭する時期をつくる

声の基礎力を高めるならば、ある一定期間、1~2年間ほど声だけに集中する期間を作れるとよいと思います。理想だけで言うならば、毎日毎日レッスン漬けの状態を作れると最高です。 例えば週に1回レッスンを受けても週6日が自主練になると、改善することもある…

脱力の前に考えること

歌唱の指導で、指導者が脱力をアドバイスするときはおそらく「どこか」「なにか」が力んでいる、こわばっている、固まっていることが多いのです。その際、脱力を試みるとかえって声が出なかったり、力が抜けすぎてしまう状態になる人がいます。これはどちら…

共鳴の訓練

私の場合は、共鳴や響きのトレーニングとしては、二種類、行うことが多いです。 一つはイの母音の訓練です。イの母音を頑張らず、高いポジションで遠くにポンと置くイメージで音階を歌ってみたりロングトーンで歌ってみたりします。イの母音は喉が頑張ってい…

脱力の前に考えること

歌唱の指導で、指導者が脱力をアドバイスするときはおそらく「どこか」「なにか」が力んでいる、こわばっている、固まっていることが多いのです。その際、脱力を試みるとかえって声が出なかったり、力が抜けすぎてしまう状態になる人がいます。これはどちら…

共鳴の訓練

私の場合は、共鳴や響きのトレーニングとしては、二種類、行うことが多いです。 一つはイの母音の訓練です。イの母音を頑張らず、高いポジションで遠くにポンと置くイメージで音階を歌ってみたりロングトーンで歌ってみたりします。イの母音は喉が頑張ってい…

一年の計は元旦にあり

私は大学ノートに日誌をつけて居ます。日記ではなく日誌です。毎日、その日にやるべきことを箇条書きにして、やり終わったらマーカーで消して行くやり方です。その最初のページには目標を、例えば年間の目標として「月二冊以上の本、二本以上の舞台か映画、…

声を前に出すための準備

ヴォイストレーニングをすると「声を前に出す」ということをアドバイスされることがあります。または、そのようなアドバイスをされている人を見ることがあるでしょう。 声を前にだすというのは言葉にすると簡単なようなイメージがあるのですが、実際には結構…

しゃべるように歌う

歌を学んでいく過程で「しゃべるように歌い、歌うようにしゃべる」というようなアドバイスをされることがあります。これは発声の基礎部分のとても大切なことを端的にアドバイスしてくれていると思っています。話す声は基本的にそこに力みはありません。家族…

歌うと肩に力が入って猫背になってしまうときの解決法

歌うときに力みが出るのは普段の姿勢のせいだけとは言えません。姿勢のよい人でも、歌うときに何らかの癖が出て身体が力むことはあるからです。(とは言え、普段の姿勢から改善した方が歌いやすくなるのは確かです。)歌うときに肩の力みは自覚があるようで…

発声を助けてくれる子音

発声練習ではヴォカリーゼと呼ばれる母音のみのトレーニングもあれば、言葉を使ったものもあります。その中でも支えや声のアタックを助けてくれる子音たちを紹介したいと思います。 ・「Fの子音」は、ファという言葉を使って発声練習することが多いです。Fの…

発声練習におけるガ行のトレーニング

発声練習というと母音やマ行やラ行が比較的多く使われる言葉ではないでしょうか。それぞれに意味があるとは思いますがガ行のトレーニングにもとても重要な要素があります。しかも日本人の弱い部分のトレーニングとして有効です。ガ行は声門閉鎖が起きやすい…

親ガチャ

皆さん「親ガチャ」という言葉をご存じでしょうか。最近、大学入試の倫理の試験に取り上げられたことでも話題になりました。元々はインターネットで使い始められた言葉で、街中にあるカプセルトイの自販機と同じように自分で選べない境遇、どちらかというと…

オンラインレッスンのメリット

オンラインレッスンにはメリット、デメリット両方あると思っています。もちろん生のレッスンとは違います。しかし私個人が感じるオンラインレッスンのメリットはフォームにより集中してアドバイスができるところだと思っています。 生のレッスンでもフォーム…

歌う前に歌詞を身体から飛ばす

声を育てる上で私自身は日常のトレーニングとしてスケールやロングトーンの訓練やエチュードを常用していますが、それ以外に多く行うのは歌詞を読むということです。これは朗読や日常レベルの「読む」とは違います。劇場やホールで一番後ろのお客様にまで聞…