ヴォイトレレッスンの日々  

ヴォイトレに関わっている方とブレスヴォイストレーニング研究所のトレーナー、スタッフの毎日をとりあげていきます。

トレーニングで何から始めればよいか

声のトレーニングをしたくても何から行えばわからない人は、まずトレーニングする時間だけでいいので普段よりも2~3割増しの声量で朗読することから始めましょう。もし声の基礎力がないころだと、これだけで身体や喉がつらくなってくると思います。そしてそれを、定期的に行う習慣をつけましょう。初期はこの二つだけでいいと思います。普段よりも大きな声で朗読する。定期的にトレーニングする時間をつくる習慣をもつ。この二つだけでもかなり大変なことです。特に定期的なトレーニングを持続可能にするということは、それなりのプランニングと調整、意思が必要となります。

これが可能になって、トレーニングに物足りなさを感じてきたならば、ヴォイストレーニングの本などで本に記載してあるトレーニングをこなしてみてはいかがでしょうか。その時点で定期的なトレーニングができる人は、きっと一冊の本から多くの情報を得ることができるでしょう。そこでさらに疑問が生じたり、さらに進歩を望めばヴォイストレーナーと一緒に客観的な視点をいれてのトレーニングを行ってみるとよいと思います。

はじめからヴォイストレーナーに指導を仰ぐというのも一つの方法だと思いますし、よくない癖をつけないなどの意味でもよりベターな選択肢の一つだと思いますが、基本的には、どのトレーニングであっても継続できる力が必要なのは変わりありません。声という見えないものをトレーニングするということは自分が思っているよりも地道で地味なものです。

この地道さ地味さを楽しさに替える意味でもスタートで持続できる自分がとても大切なのだと思います。自分の性格的に誰かと一緒にモチベーションが維持できる、毎回、次にやるべきものが見えている方がやりやすいなどの場合は、ヴォイストレーナーとのトレーニングを最初から検討してもよいと思います。