ヴォイトレレッスンの日々  

ヴォイストレーニングに関わっている方と、ブレスヴォイストレーニング研究所のトレーナー、スタッフの毎日をとりあげていきます。

今日のトレーナーのメッセージ

今日は軟口蓋を上げることと肋骨を広げることを連動させてレッスンしました。ご自身で背中、腰、脇腹なども連動させて練習してみましょう。軟口蓋を意識して発音すると、音に深みがプラスされることと思います。(♯β)

 

トレーニング

トレーナーから、自宅でのトレーニングとして、主に息や体の使い方のトレーニングの宿題を出されると思います。まじめに取り組んでいるでしょうか。歌や声の基礎は、一瞬で得られるものでなく、10年単位の地道なトレーニングが必要です。

練習と称して、カラオケボックスでひたすら曲を通して歌っていませんか。これは何の練習にもなりませんのでやめてください。曲を覚える練習なのでしょうか。曲を覚えるのは実はそんなに時間を使いません。歌詞を覚えるには歌わないで電車で歌詞を唱える人が早く覚えられます。メロディやリズムをとらえるのが遅い人はソルフェージュに問題があるため歌の外でトレーニングすべきです。(美空ひばりが一度聞けば歌を覚えたということを思い出しましょう。)

歌の練習というのは、息を吐くトレーニングのことです。偉大な歌手であればあるほど、声を出さない息だけのトレーニングに長く時間を使います。

「ヴォイストレーニング大全」でいうと、第一章呼吸・発声のセクション4から6が一番大切です。

私のレッスンの場合、基礎トレーニングは2週間に一回会うたびに目の前でやってもらい、少しずつ修正していきます。細かい修正であることが多いですが、修正しないことはほとんどありません。それほど、息のトレーニングは繊細だし、ベストなトレーニングが状況によって変わっていくということです。(♭∴)

 

自分ブランドを作ろう

安い外食チェーンで店員さんの対応がいまいちでも、それが理由で行くことをやめることはありませんよね。一方、町の定食屋で店員の対応が悪いと、もう二度と行かないと思います。コンビニも同じ。店員の対応が悪いからと言って、行くのをやめることはないが、町の文房具屋で店員の対応が悪いと行くのをやめるかもしれません。

これはブランドが勝っているからです。ブランドのないお店の接客は、ブランドがあるお店の接客よりよくなければならないのです。そのためには、より多く時給を払い、よりよい人材を探さなければなりません。逆に、いったんブランドを確立すれば、ひどい言い方ですがサービスの質を下げられます。つまり本質的な価値の追求が可能になるのです。

われわれアーティストも、自分ブランドを確立することを目標にしましょう。いったんブランドが確立すれば、表面的なことに気を遣わず、本質的なことに仕事を絞ることができます。自分ブランドがないと、単価は安く使われ、割の悪い仕事を受けなければなりません。あなたにしかできないこと、自分が輝くことを作る。いつも、自分にしかできないことは何か、を考え、追求することです。(♭∴)

声以外に意識を向ける

ヴォイストレーニングを受けている人、受けようとしている人、自分なりに何かしらの形で、声の悩みを解決しようと思っている人が、たくさんいらっしゃいます。その人々にお勧めしたい方法は、「いろいろなジャンルの、たくさんの人の声を聞く」ということです。

憧れなど、自分の理想とする人の声というのはあるかもしれません。しかし、理想とする人と自分自身とでは、楽器の種類が違うこともあり、必ずしも一致するとは限りません。無理に声マネをしようとした結果、変なクセがつくことも考えられます。

単一的に追い求めるのではなく、自分の中のデータベースを大きくしておくことが重要です。一見、無関係に思

ったり、遠回りに思うかもしれませんが、困ったり、迷ったときにヒントになる場合があります。

そして、自分の練習やレッスンの最中には、「自分の声を聞き過ぎない、声を求め過ぎない、声を意識しない」ということが大事だと思います。声を改善したいのに、声を気にするなとは!と思うかもしれませんが、声を出しながら確認しすぎてしまうと、自分の予期せぬ方向に声が進むことがよくあります。録音で確認することは大事だと思いますが、やりながら声のことは考えすぎないほうが、結果的に出しやすい方向に進むと思います。この相反する2点を有効に使いながら、ご自身のトレーニングに役立ててみてください。(♭Я)