一つの考え方やメソッドというのは、その人に合えば一気に伸びることがありますが、合わないと伸びないこともありますし逆のベクトルに向かうことだってあります。何でもリスクとリターンがあり表裏一体です。その意味では、一つのメソッドだけをひたすら繰り返すよりも鍛え方を分散するのもリスク回避としては効果的です。
その意味では研究所の複数トレーナー制はリスク分散としてはとても効果的だと思います。私自身もここで10数年トレーナーとして仕事をしてきて、当初は自分の信じているメソッドをレッスンで扱っていましたが、リスクの部分が目立つ生徒もいるなということに気づきました。自分の信じているメソッドにリスクがあるという考え方も長年たくさんの生徒たちをレッスンしてきたから感じることです。そして複数制だからこそ自分とは違うメソッドを受けている生徒が伸びていることにも気づけます。自分のメソッドが逆効果になり得る人もいるということで自分のメソッドが万能薬ではないということを知ることができました。
複数のトレーナーたちから違う考えやメソッドを学んでみるといいでしょう。その中で自分の中で取捨選択する力がついてきます。また、自分の疑問などをレッスンでトレーナーにきいてみていいと思います。どのトレーナーがどんな回答をするかを知ることも複数トレーナー制だからできるメリットです。活用のやり方は人それぞれですが、リスクの分散という考え方が私的には一番腑に落ちます。