ヴォイトレレッスンの日々  

ヴォイトレに関わっている方とブレスヴォイストレーニング研究所のトレーナー、スタッフの毎日をとりあげていきます。

歌うときに足がフラフラしないために

歌唱時に足がフラフラする、力が入りにくいというのは、大いに歌に影響します。身体は筋肉も筋も皮膚もそれぞれの働きは繋がっており、歌うときに独立して働ける部位はひとつもありません。身体のどこかが部分的に動きにくくなれば、そこを補うための動きも出てきて、身体全体の働きはバランスを崩してしまいます。足は上半身を支える土台なので、きちんと足の役割を担える状態にしたいですね。

まずは大きい筋肉を動かすために、正座(又は片足だけ正座)で仰向けになる、というエクササイズを行ってみてください。腰をそりすぎずにペタンとつくのが良いですが、膝が浮いても構わないので無理せずに足の前側の筋肉を伸ばします。

もう一つは、足を前に伸ばして座り、かかとを床に押し付けながらお尻で歩く、という方法です。こちらは足の後ろ側の筋肉を働かせるためです。膝を曲げて行うとついお腹を使ってしまうので、足は伸ばして行うのが効果的です。

他にも下半身へのアプローチはありますが、この二つを行ってみるだけでも、歌うときの体感は変わってきます。足のふらつきがなくなれば必ず「前より歌いやすい」という感覚がくるはずです。