朗読になると、しっかり読もう(発音しよう)という意識が働いて、つい舌や顎に余計な力が入ってしまうのかもしれません。朗読をすることは一旦横におき、まずは声を発さない(何もしていない)状態のときに、舌や顎を動かすエクササイズをするのがよいと思います。
私たちは、普段の生活ではあまり舌を動かすことがありません。顎は会話や食事で動かしますが、その動かす方向は決まっています。身体のストレッチをするのと同じように、舌や顎もストレッチをする、いつもと違う方向に動かしてあげることが有効です。
例えば舌は、唇を閉じた状態のままで、上歯の内側・外側、下歯の内側・外側と順に舌でなぞっていきます。隅々までていねいに行うと、結果として普段はしない動きを舌にさせることができます。顎は、左右に軽やかに動かします。縦ではなく、日常にはない横方向にあえて動かすのです。
ほんの一例ですが、このようにエクササイズをして筋肉を緩ませることで、元の動きを取り戻し、場合によっては今まで以上に動きやすくすることができます。