皆さん「親ガチャ」という言葉をご存じでしょうか。最近、大学入試の倫理の試験に取り上げられたことでも話題になりました。元々はインターネットで使い始められた言葉で、街中にあるカプセルトイの自販機と同じように自分で選べない境遇、どちらかというと「このような親の元に生まれたのだから」という否定的なニュアンスで使用されているようです。
人生をシミュレーションすることが当たり前の世の中での格差社会に対する絶望感がこのような言葉を生んだのでしょう。しかし人生100年時代を迎えた今、シミュレーションできるのはせいぜい75歳位までで老人ホームでもなかなか、精神的安寧を得られないとしたら、状況に関わりなく生き方そのものを根本的に見直す必要が高い世の中になった証拠だと思えます。その意味で芸能、芸術は、更に重要になったといえましょう。
