ヴォイトレレッスンの日々  

ヴォイトレに関わっている方とブレスヴォイストレーニング研究所のトレーナー、スタッフの毎日をとりあげていきます。

コツコツ続ける

やめたくなる時が必ず来ます。三日、三か月、三年が節目だとよく言われます。そういうときにぐっとこらえて、ただ続ける、ということが大切です。トレーニングできなくても(それが精神的な理由であれ、環境的な理由であれ)、トレーナーに会いに来てください。

やめる理由はたくさんあります。全然うまくいかない、オーディションに落ち続ける、仕事が打ち切られる、仲間内からアドバイス(という形でかなり辛辣なこと)を言われる、仕事が切れる、上達しているように思えない、などなど。

一方で、やめない理由はほとんどないように感じられます。今の日本で、目標もなくやりたいこともなく、目の前の仕事をこなすだけの人たちがどれだけ多く、しかもどれだけ社会的にも経済的にも恵まれているかを考えてみてください。(もちろん幸せかどうかは別問題ですが。)さてここで、冷静に考えてください、続けるかやめるのか。芸術は一生のことです。その中で最も繊細で最もダイナミックな声というものに出会えたのです。これは永遠の価値に連なるものです。10年などほんの一瞬のことです。まずは10年、続けてみてください。あなたがいま20歳なら10年たっても30歳です。30歳なら何でもできます。あなたがいま60歳でも10年後は70歳です。人生100年時代なのでまだ残りが30年あります。寿命が50年だった江戸時代からすると、20歳と同じです。「人生は短い、そして芸術は長い」のです。(♭∴)