ヴォイトレレッスンの日々  

ヴォイトレに関わっている方とブレスヴォイストレーニング研究所のトレーナー、スタッフの毎日をとりあげていきます。

息漏れの改善

昨今の日本の声の世界で大きな問題と感じているのは、息が漏れやすい、混じりやすい人がとても多いということです。声の指導の中で「息の上に声をのせる」「息を流して」などのワードが飛び交うことがありますが、息がもれると、声の良し悪しの前に傷めやすいです。

首や喉の筋肉はリラックスしてむしろ開けるようなイメージでいいのですが、声帯自体へ息がもれないように閉鎖することが重要です。このためのトレーニングは息を吸った後、止めて発声したり、あえて息交じりから発声して声帯をとじていくなどのトレーニングを行います。

このトレーニングをレッスンで用いるようになってから、多くの人たちの息漏れが改善しました。そして、このトレーニングは覚えれば一人でもできますので、レッスンと並行してやれるのもおすすめのポイントです。

大きな声で話すことが少ない現代の日本ではどんどん声が小さな人が増え、結果的に喉を鳴らさないので、息漏れする人が多くなっているのではないでしょうか。また、Jポップでも、柔らかい息交じりの声が好まれることも多く、それが声を弱くしている一つの原因だと思うのです。

現在は、歌手がアーティストと呼ばれることも増え、声や歌はファッションの一部と化した状態も見受けられますが、一方で海外の音楽やテレビが普通に見られる時代になりましたので、海外のすごい声のアーティストの声もたくさん聴くことができます。

声の強さ、パワフルさの一つの要因は息がもれないことです。結果、言葉もクリアになりまるで語っているかのような音楽を聴くこともできます。もし、声の小ささ、弱さを改善してみたいと考えたら、自分の声が息漏れしていないかチェックしてもよいかもしれません。(♭Σ)