プロのスポーツ選手やバレリーナなどを見ていると、トレーナーだけではなく選手自身が自主性をもち、肉体的専門知識を探求し、栄養学なども勉強している人が多いことに驚かされます。サッカーの長友佑都選手や水泳の池江瑠花子選手などは、同じシェフに食事を依頼し、肉体的なコンディション作りに余念がないと言います、低糖質の食事ですが、試合後やハードな練習後の食事は、身体の回復を考えた、違う目線からのバランスを考えて食事を作ると言います。
プロレスラーなども、昔は多かったお腹のでた体系のレスラーは、現在はほとんどいません。均整の取れた、ボディービルダーに近い動ける筋肉をもったレスラーが増えました。
大相撲でも、2018年11月場所を優勝した貴景勝は独自に栄養学を学び、食事の改善をはかったと言います。体を大きくするために、ただ大食いをしていた時代から、食事もトレーニングの一環と捉えているアスリートが多いのではないでしょうか。
声を使う職業でも、声が出やすいもの、出しづらいものなどの話は昔から多々あります。しかし、その前に声を使うアスリートとしての考え方もあってよいと思います。役者や歌手の世界では、肉をたべれば喉は元気になるなど、スポーツのアスリートと比べるとまだまだ大雑把なものが多く、実際にわからないことも多い世界です。(私自身は、喉が疲れたら焼き肉や馬刺しなどを好んで食べます)
以前、耳鼻咽喉科に行った際、「オペラ歌手の喉は稽古で充血しているのか、風邪やアレルギーで充血しているのか判断が難しい」と医者が言っていました。
歌舞伎などの世界に目を向けると、自宅にトレーニングルームを作ったり、本番後には毎回整体師を自宅でによんでほぐしてもらうなど、芸事の世界としては、よりスポーツのアスリートに近い考えの役者が増えてきていると思います。歌手や声を使う職業の人も他のジャンルから学ぶべきところは多々あると思うのです。(♭Σ)