重心が不安定だと、歌いやすい場所を無意識に探して身体がフラフラしたり、地に足がつかない感覚でとても歌いにくいと思います。そのようなときは、足先に注目してみましょう。なぜかと言うと、立って歌うときの身体にとっては、足首から下の足先こそが一番始めの土台だからです。
足の裏が土台となってしっかりと床につき、その上に足があり骨盤があり、上半身があって頭を支えています。全部が繋がっているので、一番始めの土台を整えることでその上に乗っている部位も連動してバランスを取り始めるのです。
効果的な方法として、「つま先で歩く」「かかとで歩く」というエクササイズがお勧めです。まず、つま先・かかとでそれぞれ立って足踏みをしてみてください。それができれば、歩くことも問題なく行えるはずです。日常生活ではしない動きですが、だからこそ、身体を支える土台を安定させるためにも意識的に動かしてあげたいのです。きっと早い段階で歌うときの体感にも変化が現れると思います。
