ヴォイトレレッスンの日々  

ヴォイトレに関わっている方とブレスヴォイストレーニング研究所のトレーナー、スタッフの毎日をとりあげていきます。

声と省エネ

日本人の声というのは、欧米人と比較すると、どうしても貧弱に聞こえてしまうと思います。それは、大げさなものを嫌う傾向にあったり、「察する文化」、「もてなす文化」などの文化的なものが影響していると思います。

日本語そのものが口を開かなくても(口腔内の空間を十分確保しなくても)しゃべることができてしまうという特徴も影響していると思います。そして、日本語の母音の数が少ないのもその原因の一つかもしれません。

欧米人と比較して貧弱に聞こえてしまう私たち日本人の声を改善していく上では、日常よりもハイカロリーなトレーニングを心掛けることが必要です。特に、声が弱々しく聞こえるという方や、遠くからや雑踏の中でもしっかり聞こえる声になりたいという方は、日常よりも相当ハイカロリーな状況に慣れていくことです。もちろん、これは我武者羅にやればいいというのではなく、使うべきところをしっかり使って成立するものです。そして、このハイカロリーな状況に慣れてきたら、今度はオーバースペックにならないようにペースを調整するように心がけていくと、自分自身をコントロールしやすくなっていくと思います。コンパクトにまとまらず、必要なエネルギーはしっかり使い、それでいてオーバースペックにならない状態というのを見つけていきましょう。(♭Я)