ヴォイトレレッスンの日々  

ヴォイトレに関わっている方とブレスヴォイストレーニング研究所のトレーナー、スタッフの毎日をとりあげていきます。

疲れることの勧め

レッスンに来られる人が、「疲れる」、「大変」、「運動しているみたい」ということがあります。字面だけ見ると、ネガティブなイメージが強いですが、表情を見ていると、何か達成感に満ちたさわやかな表情になっていることも多いです。
「お腹から声を出す」ということは、学校の音楽の授業で先生から言われた経験のある人もいると思います。実際にはどういうことなのかわかりにくい部分でもあると思います。自分も、頭では分かっているつもりでいても、実際にどういうことなのかを体得し、レッスンで説明できるようになるまでに、歌の勉強を始めてから10年はかかりました。その間はいろいろな先生のメソッドもありましたし、自分自身で習って歌ってトレーニングを積み、いろいろな人たちの生演奏も音源も聞きました。
体をしっかりと使えているときは、やはり疲れます。ですが、聞き手にとってはその人が説得力のある声に聞こえていることが多いです。喉だけに頼らない、全身を使った声は、決して楽に出るものではありませんが、日々磨き続け成し遂げていくことによって、やがて、一つの達成感を得られるようになると思います。頑張りましょう。(♭Я)