ヴォイストレーニングの中で比較的多く使われる「支え」という言葉も、イタリアでは「アッポッジョ」と言われたり「ソステーニョ」と言われたりさまざまです。同じような時に「保つ」という意味の「テネーレ」や「マンテネーレ」などさまざまな言葉でレッスンが行われます。
しかも指導者によってアッポッジョとソステーニョのとらえ方が違うので、レッスンが難航することもしばしばです。 日本人同士でさえ、伝えることが難しい声の世界を、外国人と外国語でレッスン受けるのはなかなか難しいものです。
私の経験上、受講生の語学力で指導者の指導するテンションが左右されることも多いです。例えば欧米に行くと複数の言語を日常会話レベルで喋れる人はとても多いように感じます。
もし、留学しよう、通訳なしで外国人とレッスンしようと考える人がいるならば語学力は早い段階で身につけるべきです。それができてくると、外国語を聞き分けられる「耳」も育ちますし、言葉にはその国・地域の文化が色濃く反映されますので文化や考え方を身につける手段になり得ると思います。(♭Σ)