ヴォイトレレッスンの日々  

ヴォイトレに関わっている方とブレスヴォイストレーニング研究所のトレーナー、スタッフの毎日をとりあげていきます。

支えの感じ方は人それぞれ

いわゆる支えというものの考え方は指導者によってさまざまです。人によっては丹田だといい、人によっては肋骨を広げたままそこを固定して閉じないようにといいます。お腹を前に出せという人、お腹を前に出すなという人、支えは骨盤底筋だという人もいます。ヴォイトレで昔から言われる腹筋不要論も支えの考えからきています。お腹が硬くならないようにということが主な考え方でしょうか。

私の場合は、丹田に息をいれるイメージです。息を入れた後は、特に上半身は「力まない」ということがとても大事です。支えはおなかというよりも背中のイメージです。背中と腰の境目といってもいいかもしれません。そこが上にあがらないように意識すると声が支えやすくなります。

支えは力みではないということは、どこでも言われることですが、力がゼロということでもない。頭での理解よりも体でおぼえることのほうが、支えの場合、重要だと考えます。声をだした瞬間に支えられていなければいけないのです。それはピッチャーが投げたボールをバットの芯にあてる打者のようなものです。数えきれないほどのトレーニングで培われたものです。頭で考えながら芯にあてることは難しいでしょう。

自主トレーニングでは、頭で考えて、整理しながらトレーニングしてもいいと思うのですが、実践やレッスンでは体で習得して体で覚えたものを出せるように心がけてみましょう。