ヴォイトレレッスンの日々  

ヴォイトレに関わっている方とブレスヴォイストレーニング研究所のトレーナー、スタッフの毎日をとりあげていきます。

地道に続ける

ある人に1年以上同じことを続けてもらってきました。それは「息を吸う」「広がった体をキープ」「お腹から出す」の3つだけです。結果的に高音に悩んでいたのに、明らかに高音がのびました。それも充実した声で。

基礎力の強化というのは結果的に音域の拡充につながります。どこまでのびるかは人それぞれのもっている楽器で違ってきますが、この広がり方は体を使って、トレーニングした結果徐々に身についていったものなのでとても安定しています。高音を出す方法、導き方もありますが体が伴っていない高音はおすすめはしません。かえって喉を傷めたり、変な癖をつける結果になりがちです。

発声の基礎力というのは頭で理解しつつ、スポーツ選手のトレーニングのように地道な訓練が必要となります。体の動き、呼吸のコントロールなど頭でイメージするだけではどうしようもないことがたくさんあります。身につくまでトレーニングする必要があります。

このようなトレーニングを傍で支えるためにトレーナーがいます。一人でひたすらにトレーニングをおこなうというのは、考えているよりもずっと大変です。挫折してしまう人も少なくないでしょう。ある程度の管理下のなかでのトレーニングのほうが効果がでるのが早いのです。

その意味で相撲部屋であったりスポーツ強豪校の寮生活などはある程度、理にかなっている部分もあります。ここ数年は、体づくりや減量をサポートしてくれる企業は、LINEなどで食事などを毎回添付して、毎回アドバイスを受けるというように、ある意味つきっきりの状態と同じことをやっています。

各トレーナーのよさを自分なりに捉えて多角的な面からのアドバイスをもらって刺激を多くもらう場ととらえてもいいと思います。一つのメソッドを追求するのも考え方の一つですが、地道なトレーニングと考えたときにたくさんの刺激を受けたほうがいい場合もあると思います。

確実な基礎力を身につけるために自分がどうやったら地道にトレーニングを続けられるかを模索するのはとても大切なことです。