曲では、自分で歌いにいかないで、セリフを大胆に語っている状態
この感覚を大事にしていきましょう。(♭Я)
「ヴォイストレーナーの選び方」 第188号
「ヴォイストレーナーの選び方」 第188号を配信しました。 是非、ご登録ください。 http://www.bvt.co.jp/new/freemail/
舞台のレポート
市川海老蔵さんの息子さんである勧玄君が、歌舞伎座でつとめた外郎売の長台詞を言っているシーンを拝見しました。4分もあるセリフとのことですが、素晴らしいセリフ回しに、映像であるにも関わらす大変感動しました。言いよどみがないなどという低い次元の話ではなく、節回し、声の扱い方、抑揚、目線、そして心意気、とても子供のやっているセリフとは思えない素晴らしい出来でした。
伝統芸能の世界では、子供時代は、あまり難しいこと要求せず、出る声をのびやかに出していればそれで許されるという向きがありますが、彼のセリフは、誰に教わったか声の抑揚がしっかりつき、地声裏声の節回しも見事に使い分けていて、小学生ながらその意志を感じるセリフ読みでした。
よく歌舞伎の世界ではその家の女性親族が裏方に回って踊りやセリフ回しを伝承していくと聞きますが、もし女性がセリフの手ほどきをしているなら、子供にとっては真似しやすい音声かと思います。そして音のみならず、目線が素晴らしかった。ここぞという場面では、ほとんどまばたきをせずセリフにひたすら集中していました。
海老蔵さんが子供のころに同じ演目をやった映像が比較に流れていました。テレビで海老蔵さんが、息子は、当時の自分の演技よりうまい、素質があるなどと言っていましたが、まさにその通りではないかと思わされるできに感じました。(♯β)
オーディション
学校と研究所に通いながら、オーディションを受けられたGさん。時間のない中で頑張られた結果、見事、合格されたと嬉しいご報告がありました。夢にまた一歩近づいたと思います。
今日のトレーナーのメッセージ
暖かい湿った息をハーッ吐いて、そのままアに変えていくのが上手
今日のトレーナーのメッセージ
口の中が狭くならないこと、そして、ブレスの時に胸郭が開いて、
できるだけ、自分から声の音色や音の高さによってポジションが変
今日のトレーナーのメッセージ
発声でも曲でも「前屈で~」は息の流れを促せていますので、今後
今日のトレーナーのメッセージ
スタジオに行けないときは、息を細かくたくさん自主トレして、自
ボローニャ歌劇場オペラ「リゴレット」
ジルダを歌ったランカトーレの声は細く、決して大きい声ではないが、とてもよく響き会場の隅々まで届く声でした。ジラーレの効いた声で、それは軟口蓋が相当上がっているのだと思います。そのスペースに声を共鳴させています。高音を非常に得意とする歌手であるにもかかわらず、彼女の声は、低い音の成分もたっぷり含んでいる声で、日本人の声がいかに浅く高すぎるのかと感じました。とても独特な響きをしていて、そこに魅力があるのだと思いました。高音におけるピアニッシモもよく体で支えられて歌われています。
オペラで2幕のフィナーレをすぐその場でアンコールしていて、違和感はあるものの、日本へのファンサービスにたけているなと思いました。
公爵役のテノールのアルベロは、高音を得意とする歌手で、素晴らしい成功率で難しいアリアも歌いこなしていました。2幕冒頭のアリアで最後の高音を上手から下手へと歩きながら伸ばし、これでもかという技術を見せつけながら、下手後ろからはけていたのは圧巻でした。今までそのような演技とともに高音を出した歌手がいたでしょうか。これもファンサービスとして、魅せる歌唱でした。
リゴレットを歌ったガザーレは、圧巻の存在感、演技力、声でした。声帯でしっかり発音し、それが体と結びついており、誰もが参考にすべき技術だと思いました。バリトンの深みのある、それでいて輝きのある声で、タイトルトールとして舞台を引き締めていました。(♯β)
衛生管理
問合せがありましたが、研究所では、衛生管理として、下記のこと
□玄関、スタジオ、洗面台、トイレにアルコールスプレーの設置
□1日に3回の次亜塩素酸スプレーでの消毒
□抗菌スプレーによる備品消毒、抗菌シートによる拭き取り
□スタジオ内の空気清浄と加湿
□トレーナー、クライアントのレッスン時、マスク着用可
入室時のアルコールスプレーのご利用ほか、不調時のご連絡などに
その他、お気づきの点がありましたら、遠慮なく、ご指摘ください。