ヴォイトレレッスンの日々  

ヴォイストレーニングに関わっている方と、ブレスヴォイストレーニング研究所のトレーナー、スタッフの毎日をとりあげていきます。

ボローニャ歌劇場オペラ「リゴレット」

ジルダを歌ったランカトーレの声は細く、決して大きい声ではないが、とてもよく響き会場の隅々まで届く声でした。ジラーレの効いた声で、それは軟口蓋が相当上がっているのだと思います。そのスペースに声を共鳴させています。高音を非常に得意とする歌手であるにもかかわらず、彼女の声は、低い音の成分もたっぷり含んでいる声で、日本人の声がいかに浅く高すぎるのかと感じました。とても独特な響きをしていて、そこに魅力があるのだと思いました。高音におけるピアニッシモもよく体で支えられて歌われています。

オペラで2幕のフィナーレをすぐその場でアンコールしていて、違和感はあるものの、日本へのファンサービスにたけているなと思いました。

公爵役のテノールのアルベロは、高音を得意とする歌手で、素晴らしい成功率で難しいアリアも歌いこなしていました。2幕冒頭のアリアで最後の高音を上手から下手へと歩きながら伸ばし、これでもかという技術を見せつけながら、下手後ろからはけていたのは圧巻でした。今までそのような演技とともに高音を出した歌手がいたでしょうか。これもファンサービスとして、魅せる歌唱でした。

リゴレットを歌ったガザーレは、圧巻の存在感、演技力、声でした。声帯でしっかり発音し、それが体と結びついており、誰もが参考にすべき技術だと思いました。バリトンの深みのある、それでいて輝きのある声で、タイトルトールとして舞台を引き締めていました。(♯β)