ヴォイトレレッスンの日々  

ヴォイトレに関わっている方とブレスヴォイストレーニング研究所のトレーナー、スタッフの毎日をとりあげていきます。

右手に力が入る癖の改善方法

右手に限らず身体のどの部位であれ、余計な力みが入るのであれば、それは改善した方がいいです。歌うときの「身体の支え」が安定しないために、その代わりとして他の部分に支えを担わせているのです。あなたの場合はそれが右手の力みとして現れた、ということです。人によっては足だったり、肩や胸に力が入ることもあります。

改善方法としては、手首を振りながら歌うのが効果的です。身体の真横で、柔軟体操のように左右の手首を四方八方に振ります。止まっていると力みが入りやすいですが、常に手首を振ることで力みを逃し、結果として緩め続けることができます。

それだけではなく、身体の横で手首をブンブン振ると、その揺さぶりに耐えるために「身体の支え」が発動します。ですので、一見すると手首を振りながら歌うのは大変そうに見えるのですが、声を発する部分で見るとさっきより歌いやすい、声が出しやすいという感覚になるのです。この感覚に身体を馴染ませたら、手首を振るのを止めてまた普通に歌ってみてください。手首を振っていたときと同じ身体の状態が持続している中で歌えていると思います。