歌の人も、声の人も、ぜひオペラをいっぱい見てください。DVDが比較的安く字幕付きのものがたくさんありますのでお勧めです。その声、体の使い方、演技の仕方。オペラによっては、オペラ歌手がセリフをかなり長い間しゃべるものがありますので、芝居の人々にも参考になるかと思います。そういった意味でいくつかのオペラを紹介しておきます。今回紹介するものはドイツ語のオペラです。(日本でやるのはイタリア物が多すぎて偏っている気がします。比較的、機会が多いモーツァルト「魔笛」は日本語訳が普通、フランス語のビゼー「カルメン」も普通日本語訳でやります。本来、オペラ歌手は英独仏伊の4か国語の発音ができなくてはいけないと思います。イタリア語だけですむのは日本の特殊事情です。)
シュトラウス「こうもり」とにかく面白い。オペラが堅苦しいと思っている人はぜひ見てみてください。ちなみに私が参加した小澤征爾さん指揮のオペラでは小錦konisikiが出ていました。
シューマン「ゲノフェーファ」有名な作曲家シューマンです。プロの間でも最も好みがわかれる作曲家です。フランス人は割と好きなようです。シューマンに興味がある人は見てみるとよいでしょう。
ヴェーバー「オイリアンテ」これも序曲(はじめに演奏するオーケストラだけの曲)だけが比較的有名で、オペラ全曲を演奏することは稀です。この作曲家は「魔弾の射手」の方が有名ですが、私はこっちの「いかにも歴史もの」という荘厳な音楽が好きです。ワーグナーに影響を与えた作曲家です。(♭∴)