ヴォイトレレッスンの日々  

ヴォイトレに関わっている方とブレスヴォイストレーニング研究所のトレーナー、スタッフの毎日をとりあげていきます。

発声を助けてくれる子音

発声練習ではヴォカリーゼと呼ばれる母音のみのトレーニングもあれば、言葉を使ったものもあります。その中でも支えや声のアタックを助けてくれる子音たちを紹介したいと思います。

・「Fの子音」は、ファという言葉を使って発声練習することが多いです。Fの子音を使った発声練習は支えの強化をメインと考えています。Fの子音はその言葉だけロングトーンしても、スタッカートのように短く発語してもお腹に影響を与えます。そしてFの子音そのものは、息を多量に使うので体をしっかりと使って発語しないと息漏れのようになってしまい、その後の母音が鮮明でなくなります。母音が鮮明になるためにはFの子音が体を使って発音されていることが重要となります。

・「Vの子音」は、ヴァという言葉を使います。ヴァとヴェを組み合わせてもいいでしょう。VはFと同様、息を使います。Fよりも息がもれず、息がこすったような音に変化します。そしてそれが前歯や唇への振動となります。声を前に出すために前歯や唇への振動はとても助けになり、支えの補助としても役にたちます。

・「Gの子音」は、ガゴゲの言葉を使うことが多いです。Gの子音を使う目的は声門閉鎖が多いです。息がもれず声門を閉じて発音することでクリアな発音と、より発声を補助することが目的です。