ヴォイトレレッスンの日々  

ヴォイトレに関わっている方とブレスヴォイストレーニング研究所のトレーナー、スタッフの毎日をとりあげていきます。

腹式呼吸もバランス

「お腹で息を吸うこと」「吸気でお腹がでる」「寝ているときは腹式呼吸」など関連するワードは多々ありますが、ヴォイトレにおいて腹式呼吸が絶対であるかのように君臨していて、胸式呼吸はその反対側のような位置にいます。これは極論のように思います。

腹式呼吸というとお腹のみが膨らむ呼吸法のように思われることがありますが、そこだけではなく胸も広がる必要があります。広がった胸を閉じないようにアドバイスする指導者もいます。これによって支えの一つが鍛えることができます。

またはフォームとして、胸を高くしておくよう言われる人もいるのではないでしょか。これもある程度の胸に広がりが必要なのです。フォームも吸気で決まりますので、お腹を意識してブレスすることは大事なのですが体の広がりも大切にすることです。

その意味では腹式呼吸といいつつも胸式呼吸とのバランスが重要なのです。実際に息がはいってくる肺は胸にあり、支えをつかさどる横隔膜は肺の下にあります。お腹を前にだすことのみがバランスのよい呼吸ではないということです。一つの場所のみに集中すると力みやすくなる場合も多く、その意味においても使われる体の場所が複数あることで力みの分散にもつながります。

呼吸で力んでしまう人も多いのでその意味ではリスク分散にもなり得ます。