ヴォイトレレッスンの日々  

ヴォイストレーニングに関わっている方と、ブレスヴォイストレーニング研究所のトレーナー、スタッフの毎日をとりあげていきます。

「愛国の名優 津川雅彦さん逝く」

愛妻、朝丘雪路さんを4月に亡くしてから約3か月にして、後を追うようにこの世を去ったことが、夫婦の絆の強さをより一層感じさせたように思います。
父の沢村国太郎さん、父方の叔父の加東大介さん、母方の叔父のマキノ雅弘監督、兄の長門裕之さんを家族、親族に持つ役者の家で、相当なプレッシャーを受けて育ったと考えられます。特に、「実力で自分の仕事を取らなければ生きてゆけない」という役者の厳しさを兄、長門裕之さんから容赦なく叩き込まれたばかりか、若いころには「兄貴よりも芝居が下手だ」と不評を買い、不遇な時代を経験しました。
父方の叔母、沢村貞子さんから「あなたは顔が良い分、余程芝居が上手くなければ相手にされない!」と諭され、心機一転、いろんな役に挑戦しました。時には悪役、時には三枚目、またあるときには大衆演劇を観に行ったりして、新境地を開拓するために猛勉強をしたそうです。
時代劇で津川さんが徳川家康を演じたことは、自分が知っているだけでも5回あるほどのはまり役。しかも同じ役者が演じる同じ人物でも、作品ごとに位置づけが違えば、全くの別人のように演じていたのが凄いと思います。
また、晩年は愛国者として政治論壇にも参加し、「国を思ってどこが悪い」、「拉致被害者は全員帰還させよ!」などの名言を残しています。
後に残された我々日本人がどのように志を受け継いでゆくのか、津川さんは今も草葉の陰で眼を鋭く光らせて厳しく見守っているように思います。(YD)

前向きに楽しみながら取り組む

何かを上達するためには、時として苦しい時期があるかもしれません。不思議なことに、ある節目節目で必ずといっていいほど壁が現れます。その壁をどうやって乗り越えるのかということが、その先に進めるか否かの分かれ道です。
壁ですから、一見するとつらいものに感じるかもしれません。しかし、自分の場合、そのような課題が現れた時、「自分を成長させるチャンスだ」と思うようにしています。
繰り返していくことで、「これは絶対に無理だろう…」という課題にぶつかっても、最初はそう思っても、「今までいくつもの難局を切り抜けてきた」というのが自信につながり、打破するきっかけにつながることもあります。
トレーニングは決して楽なものではありません。正直な意見としては、つらいことのほうが多いかもしれません。ですが、そのつらさを突破するための心のモチベーションをどうするか、ということが、本人のマネージメントとして重要になると思います。レッスンを行うときは、できる限り楽しみながら行っていきたいと考えています。(♭Я)

ブレスについて

呼吸のことに関しては、近年では、発声から健康法に至るまであらゆる視点で取り上げられるようになってきました。一概に何がよくて何が悪いというのではなく、それぞれの視点で何を重要視するかによって、どの呼吸法を取り入れるのが適切なのかが分かれると思います。
健康法を重要視するのか、ダイエットを重要視するのか、発声を重要視するのか、一口に呼吸法と言っても、目的によって変わります。ここでは発声にかかわる部分でのブレスがメインになりますが、その中でもメソッドによって、中身は細分化されます。
では、ブレスを改善していくためには、その人のその時々の状況で最も重要な状況を改善するための方法を取り入れることです。当然のことですが、これを見誤ると、二次災害を引き起こしかねません。これはトレーナー自身の裁量が問われる部分です。
ブレスについては、書籍などでもいろいろ語られていますが、自分自身に合う状況のメニューは、レッスンの中で取り入れていくのが望ましいと思います。自分自身の判断は、難しいので避けるほうがいいでしょう。(♭Я)