ヴォイトレレッスンの日々  

ヴォイトレに関わっている方とブレスヴォイストレーニング研究所のトレーナー、スタッフの毎日をとりあげていきます。

歌詞を読もう

皆さんは、歌をどういう順番で練習していますか。カラオケで歌を覚えて、何回か通して歌いますか。私は、まず「歌詞を読む」ことをすすめます。歌を聞くよりも先に、歌詞を歌詞として覚えてしまうのです。先にメロディを覚えてしまうと、表現が「オリジナルの歌手」より上に行けないんですね。歌詞にはたくさんのイメージ、たくさんの表現の可能性があります。音読するときに特に「間」「緩急」に凝ってください。先に歌をメロディで覚えるとどうしても平板なイメージしか得られなくなります。いろいろ工夫をして歌詞を音読してみて下さい。

これは私の先生から習った練習の順番です。「まず歌詞を(外国語の場合は)調べて、そして歌詞を覚えること。紙に書いて覚える。」

「歌を支える基本は声、歌より先に声を」というのが、基本の考え方です。だから歌う前に歌詞の朗読の表現を作っておくわけです。さらに、「声を支える基本は息、声より先に息を」ということです。ということで、毎日のトレーニングは息から。息吐きだけ、数分でいいので自分の息と向き合う時間を作ってください。