ヴォイトレレッスンの日々  

ヴォイストレーニングに関わっている方と、ブレスヴォイストレーニング研究所のトレーナー、スタッフの毎日をとりあげていきます。

歌のトレーニングの2つの方向性

ヴォイストレーニングを続けると悩みが細かくなってしまって方向性がわかりにくくなることがあると思います。ここでは基本に戻って2つのシンプルな目標を設定しようと思います。

1.大きな声を出す。

ヴォイストレーニングの1番の大きな目標は、大きく豊かな声を出せるようになることにつきます。世界の超一流オペラ歌手と、日本だけでやっているオペラ歌手の違いはズバリ「声量」です。

日本でオペラ公演の現場に行くと、悲しいことにリハーサルは「オーケストラの音量を抑える」ことが中心です。また日本では演出チームの力が強く、細かい演技力が歌手に要求されることが多いです。

海外では小細工なしに歌手は「突っ立って大声で歌う」というスタイルです。(さまざまな状況はあるでしょうし、好みもあるでしょうが。)

ドイツに留学したクラリネット奏者の話ですが、日本では細かいパッセージを吹けるのが「うまい」ということになりますが、ドイツでは長い音を大きい豊かな音でふけることが「うまい」ということのようです。

ポピュラーではマイクを使うのでしょうが、発声の基本のトレーニングということではシンプルに「大きい声を出す」という方向でよいと思います。

2.ソルフェージュ能力をつける。

ソルフェージュ能力とはおおまかに言えば、楽譜を見てその場ですぐに歌う力のことです。ポピュラー畑で楽譜が苦手の人もいると思いますが、楽譜は読めるに越したことはありません。より発展的なソルフェージュ能力とは、楽譜をただ歌うだけでなく「音楽的に」歌うことです。実際の一流の歌手の歌はメトロノーム通りでなく、少し余計に伸ばしたり、リズムをはっきりさせたり、短くはしょったり、0.1秒の違いで「音楽的に」しています。そのセンスと理論を学ぶことです。(♭∴)