「総評」とのことですが、私の考えでは(「当研究所の考えでは」と言っても間違えにならないと思いますが)、発音というのは「口先」のことで、そんなに大切な「基礎」とは考えていません。(もしかしたらそこに大きなずれが初めからあったのかもしれません。)
それ故に、以下では私の考えで、今後へのアドバイスを、私なりの優先順位順に書きます。
1.とにかく人前でのパフォーマンスを「今すぐに」始めることです。
一番の基礎は「人前でパフォーマンスをすること」です。それが基礎です。すべてはそこから始まります。順番が逆だと思っていませんか。基礎は「本番をやること」です。発音でも発声でもありません。レッスンや提出物でも「何年か先に」と書かれていたことが実はずっと気になっていました。私もそうですが、いつ死んでしまうかわかりません。「今ここ」で始めなければ、何かを起こさなければ、ずっとそのままの人生になってしまいます。もし何かを「何年か先に」やりたいことがあるなら、それは今すぐにやってください。今できないことは、先になってもできません。路上ライブが一番よいと思います。公民館も、数百円で借りられるので、ぜひ何かをやって下さい。
2.読み方がどれも一定です。当たり障りがないように、誰にも文句が言われないようにやろうとしています。ずば抜けた表現には、必ず悪いことをいう人がいます。私も、今までで最もうれしい評価を頂いた舞台で、別の人に最も嫌な批評を頂きました。大胆な表現を、とにかく試してみてください。
3.声が小さいです。大きな声を出せるように、発声を基礎から学ばれるといいと思います。(♭∴)