レッスンでよかった感覚を本番で再現する、または自主練習でよかった感覚をレッスンで試してみようと思ったがうまくいかない、なんてことはありませんか。
再現しようとすればするほど、体を固くしたり、喉がつまってくるなんてことはありませんか。毎回同じことができたらどんなに楽だろう。成長がどれだけ早いだろうと思うことも度々です。
たとえば楽器奏者は、演奏している手、足、口が客観的に見ることができます。目視できるので何が起きているかが判断しやすいです。しかし声はそうはいきません。楽器が体の中にあるので、何がおきているのかが自分ではコントロールしづらいのです。
指導者によっては録音を嫌がる人がいます。それは、自分の声ばかりを確認して体を再現しないからです。声を再現しようとすると声を作ったり、声真似がどこかにはいるのも理由でしょう。体で起きていることをレッスン中に覚えろということでしょう。
便利な時代になりましたから、録音ではなく録画という手段のほうがいいです。指導者がどんなジェスチャーをしているか、どんな声の時に指導者が反応するかなどを見られるのはとても重要です。指導者の体使い方の再現、自分の体の使い方を客観的にみるのも重要です。声を再現するのではなく、体を再現できるようトレーニングできると上達が早いと思います。(♭Σ)