このコロナ禍の巣ごもり生活で多くの人の人生が激変したと思いますが、私にとってこの二年間(家に居るしかない)は、実に有難いプレゼントでした。
今さらにこれまで演奏して来た曲の楽譜を整理したり、SP版レコード等の古い音源生活を統括することができ、これからの10年をどのように勉強して行けばよいのかという指針を整理することができました。自分のジャンル以外の音楽もたくさん聞きました。今はYouTubeという大変便利なコンテンツがあるのであらゆるジャンルの声の表現を聞くことができます。
最近の一押しは、藤圭子さん、特に北島三郎さんの前でギターの弾き語りで唄う北島三郎さんの持ち唄「兄弟仁義」はすばらしい。今はAI音声花盛りです。それらの技術が遠くおよばない「サワリ」のついた声のすさまじさを見ることができます。
ミーシャがゴスペルで育ったのなら、藤圭子さんは浪曲で育っている。
次の時代には人のやっていないことしか世に出れないとすれば藤圭子さんの声の中にすばらしい鉱脈がねむっています。