ヴォイトレレッスンの日々  

ヴォイトレに関わっている方とブレスヴォイストレーニング研究所のトレーナー、スタッフの毎日をとりあげていきます。

より向上させるために

自分で自分の声を聴き過ぎず、自分が今やっている現象を視覚的体感的な部分で認識することを大事にしてください。

例えば、口が閉じやすい人の場合、鏡を見ながら口の開閉状況を確認したり、顎などを手で押さえて開閉状況を認識するということがとても重要です。これらの現象は、本人の意識と実際の状況にズレが生じていることや、普段の感覚とは別な状態に慣れるという作業になるからです。

本人としては「やっているつもり」だと思うのですが、レッスンで要求されることはその上であることが往々にしてあります。このギャップを埋めるためには、自分自身が実際に行っている現象を理解して、改善していかなければなりません。

そのためにはとてつもない集中力も使います。鏡を見ながらや手を使いながらでも起こっている現象が理解しにくい場合は、意識が他のことに向いてしまっていることが考えられます。自分の弱い部分を見つめることなのでとても大変なことだと思いますが、目をそらさずに改善していくためにできることを一生懸命行うことが、向上のためには避けて通れない道だと思います。(♭Я)

「Bohemian Rhapsody」Queen(映画)

世間でも絶賛されていますので、あえて大きく書く必要はないかもしれませんが音楽英語の中では最もうまく現代のテクノロジーと組み合わせて臨場感や感動を与えられた作品かと思います。
IMAXで観ると、本当に映画の世界の中に入った感覚になります。
こういった類の映画が増えることで音楽の力に気づいてくれる人が増えれば良いなと感じます。(SG)

「音楽家の恋文」クルト・パーレン著 西村書店

クラシックの作曲家27人のラブレター。手紙の著者の音楽が聴こえてくるような流麗な文章(「ただ君ひとりのために弾いている」ショパン)もあれば、堂々たる交響曲を書く癖に手紙はウジウジグダグダ(「私は希望を持ってもいいのでしょうか」ブルックナー)、あるいはなんだか物騒な手紙(「ご主人が亡くなるのを期待しています」ハイドン)など、興味は尽きない。
ともあれ、これらの手紙を我々が覗き見することができるのは、手紙を受け取った人物が大切に保管していたからこそ。
しかし、私が最も感動的だと感じたベートーヴェンの宛先不明の手紙は、投函されることなく死ぬまで本人の抽斗に入ったままだった。ミステリー。(♯∂)

今日のトレーナーのメッセージ

音階での練習ではとてもいい声が出ていましたよ。息を吐くトレーニングをするとすぐ頭がくらくらすると思いますが、毎日やっていただくと徐々に慣れていくと思います。息吐きは、いい声を出すための基本になりますので、よく練習してみてください。(♯β)

今日のトレーナーのメッセージ

口の奥の空間が狭くならないことと、発音の位置が前過ぎないことを心掛けると、いい声が増えてきました。
徐々に慣れてきていますので、引き続きこの感覚に慣れていきましょう。(♭Я)