ヴォイトレレッスンの日々  

ヴォイストレーニングに関わっている方と、ブレスヴォイストレーニング研究所のトレーナー、スタッフの毎日をとりあげていきます。

一つの発声を身につける

声楽教師にもいろんなタイプがいます。例えば先生と生徒の仲がよい門下からはあまり成績のよい生徒が出ないという印象があります。逆に言うと、いい成績(コンクール、オーディション等で)を残す生徒が多い門下は教師と生徒の距離が近くもなく遠くもなく、教師がとても厳しいことが多いです。もっと言えば門下生の中でライバル関係があったりします。
例えばシンクロ日本代表の選手たちは井村雅代さんに褒められるために練習に耐えていると言います。何故なら井村さんが認めたものには点数が付きメダルに近づくからです。一つの明確な判断基準が近くにあるというのはとても大きな財産です。
井村さんの教え子達がテレビなどで井村さんのことを話すと、優しいや愛情深いなどの前に「怖い、厳しい」という表現が先にくるのは当然でしょう。井村さん的には「選手と仲が良すぎると厳しいことが言えない」という理由もあるようです。声楽の世界でいうと優秀な生徒が多い門下には、正しい発声の判断基準の核が必ずあります。生徒それぞれに合わせるということではなく、生徒それぞれのいいところを伸ばそうということもあまりなく、たった一つの発声を身につけられるかどうかが基準なことが多いです。そしてそれが対外的にも評価されるというのがわかっているからこそ必死にその技術を磨こうとしているからいい生徒が育つのだと思います。(♭Σ)