ヴォイトレレッスンの日々  

ヴォイトレに関わっている方とブレスヴォイストレーニング研究所のトレーナー、スタッフの毎日をとりあげていきます。

今日のトレーナーのメッセージ

呼吸は吐くときと吸うときの身体の動きが逆にならないように再確認してみてください。
しっかりしたよく通る声は早春賦の曲想にとても合うので、ぜひ引き続き歌ってみてください。高音になるときにこわがらずに息の流れを意識してみるとうまくいきました。

(♯ё)

今日のトレーナーのメッセージ

今日は高い音のまま低音も歌えるように練習しました。どのように高い音を出していたかをよく体に記憶しておいて、低音に移行して練習してみてください。(♯α)

今日のトレーナーのメッセージ

レーニングははじめは量よりも質を重視して、確実に体が使えるかを確認しながら進めてください。息のトレーニングでは吐き切った時にぶつ切りにせず、お腹の緊張状態を一瞬保ってください。応用として様々な作品を音読していきましょう。(♭∴)

今日のトレーナーのメッセージ

口の中を柔らかくイメージすることや、テンポが遅くならないことを心がけると、柔らかく力強い声になっていきました。
この感覚に徐々に慣れていきましょう。(♭Я)

今日のトレーナーのメッセージ

胸声の方向へ練習することと、頭声の方と、両方を強化していくことが大切です。ロングトーンの不安定さや、発声の不安定さは、お腹の支え強化と息が足りないことを鍛えていくことでほぼ解消されます。がんばってください。(♯Γ)

宝生流の月並能で「盛久、茶壺(狂言)、羽衣」

宝生流能楽堂は東京ドームのすぐ近くにあり、他の流派の能楽堂と違い、少し大きめなのだそうです。でも能楽師たちの声は、広い会場に負けることなく声が届いてきました。
全ての幕を通して印象深かったことは、能楽師達の発声のよさです。舞台俳優をはるかに凌駕するいい声で、一字一句聞き取れます。お腹の底から息をはき、横隔膜どころか、へそ下の方を支えとし 、背中側の響きも用いて、大変深い声を出しています。響きもよく、豊かに体を鳴り響かせ、会場に声を届けることができているのです。
お能といえば800年ほどの歴史があり、その間ずっと、師匠から弟子に伝承されてきた芸能ですし、声の出し方も体系化され、よりいいものが受け継がれているのでしょう。
他の芸能とまじりあうことなく、昔のものをそのまま今に伝える中で、発声法も研ぎ澄まされていった結果なのではないかと感じました。また、お能の後に発展した江戸時代の歌舞伎の発音、お能以前の雅楽の歌とは、また違う独特な日本語の表現をしていることも特徴的で、これほど日本の歌の芸能は多岐にわたっており、時代によって似て非なるものなのだと思わせられました。
秘すれば花」「初心忘るべからず」といったフレーズでおなじみの、世阿弥が記した芸能の手引書である「風姿花伝」は、私たちにも大変教訓に満ちた言葉がつづられています。特に歌や芸事に携わる人には、芸事に携わる心がまえや、年齢とともに変化する自分との向き合い方、スランプとの向き合いかたなど、具体的に記されていて、一読の価値があると思います。(♯β)