地球の裏側の国で反政府ゲリラに拉致されたバスツアーの観光客7人と添乗員、特殊部隊の隊員の9人による朗読会、という形で物語が進みます。3ヶ月以上も人質になっている間、退屈や紛らわすためにそれぞれが過去の出来事を朗読していきます。
過去というと、「過去は変えられないが、未来は変えられる」などどちらかと言うとネガティブな印象がありましたが、「自分の中にしまわれている過去。未来がどうあろうが決して損なわれない過去について語る」という言葉が新鮮でした。そして
誰もが持つ「今まで生きてきた証」がとても尊く感じられました。