東日本大震災で津波に呑み込まれた日本製紙石巻工場の再生の物語です。
いつも読んでいる本の紙がこんなにいろいろな人の手を介し、用途によって最適な紙になるよう心血注いで作られていることを知って驚きました。
また、震災後の避難や避難生活の様子など、報道で伝えられているものよりはるかに生々しく、美談だけでなく、人間の汚いところも描かれています。
壊滅的な状態からわずか半年後に工場を復活させた工場の従業員の方々の紙に対する熱い思いには感服しました。
電子書籍に押され、本は売れなくなっていると言われていますが、紙の本は無くならないでほしいと改めて思いました。