2015年にTBSで放映されたドラマで、最近ケーブルテレビで再放送されているのを視ております。
実在した料理人秋山徳蔵さんをモデルにした、架空の人物秋山篤蔵を主人公とし、福井県出身の一青年が厳しい修行の後に昭和天皇の料理番になるまでを描いたドラマです。
篤蔵に最も大きな影響を与えた師匠は、小林薫さん扮する華族会館の料理長宇佐美鎌市。
初めのうちは食器洗いなどの雑用に嫌気が差していた篤蔵に、宇佐美料理長が放った一言が、篤蔵の心に刺さり、根付いてゆきます。
「料理は、真心だ!」
上達を焦るあまりに周囲といざこざを起こした篤蔵は解雇されてしまいますが、その後も大衆食堂やパリで修業を重ね、遂に大正天皇の即位式に出す料理のために宮中に召し出され、世界中から参列した人々を唸らせます。
「料理は、真心だ」・・・それは最高の料理でお客さんに喜んでもらうために、最善を尽くすということ。
自分は今こそ失職中ですが、日々料理や掃除、買い物などの家事をこなしてゆくうちに、家事にも「真心」か必要なはずであり、それでは、母と二人の暮らしの中で「真心」とは何か?ということを意識するようになりました。
主題歌はさだまさしさんの「夢見る人」で、この歌詞の中には「愛」とは何かについてを説いた2つのフレーズが出てきます。
今まで何かを本気で「愛した」こともなく、「愛」という言葉の意味さえ解らなかった自分の心に、このフレーズが温かく響いてきました。
「愛するとは夢見ること。」
「愛するとは信じること。」
それは、自分の人生を諦めないことではないのかと感じました。