ヴォイトレレッスンの日々  

ヴォイトレに関わっている方とブレスヴォイストレーニング研究所のトレーナー、スタッフの毎日をとりあげていきます。

すばやい吸気

息の量が、声のコントロールや安定に、とても重要だということは、ヴォイストレーニングを始めてみると、ひしひしと感じられると思います。自分の肺活量が少ないために、きっとよい声が出せないのだと思い込む人も少なくないようです。確かに、実際に肺活量は大きい人が有利ですが、肺活量が問題でよい声が出せないという人は、1000人に一人いるかいないかでしょう。
大切なのは、声を出している間じゅう、息が足りなくない、あるいは余裕があるということです。そのために必要な、とても有効なテクニックの一つが、すばやく息を充分に吸うということです。
多くの声楽家は、初歩の段階に、曲の中でのブレスを、なるべくすばやくできるように、何度も注意をされ、繰り返し繰り返し練習させられます。そうやって、息苦しい日々を乗り越えて、すばやいブレスを身に付け、いつでも充分な息の量で、よい発声に取り組めるように、上達していくのです。(♭Ξ)