ヴォイトレレッスンの日々  

ヴォイトレに関わっている方とブレスヴォイストレーニング研究所のトレーナー、スタッフの毎日をとりあげていきます。

「ミシンと金魚」永井みみ

主人公は認知症で介護を受けている老女。

母は自分を産んですぐ亡くなり、夫は子供を置いて蒸発、その上子供に先立たれ幸せとも思えない人生を歩んで来ました。この認知症の主人公の視点で物語が進みます。

壮絶な人生を歩んできたのに、読んでいてあまり悲壮感を感じず、誰かを恨むわけでもなく、自分が出来ることをたんたんとやる主人公。認知症の人の思いが伝わってくる小説でした。