ヴォイトレレッスンの日々  

ヴォイトレに関わっている方とブレスヴォイストレーニング研究所のトレーナー、スタッフの毎日をとりあげていきます。

口を縦に開ける方法

口をしっかり開けようとして余計な力みが入ると、結果として口を横に開ける(横方向に引っ張る)という状態になってしまいます。それを改善する手立てとして、口を「縦」に開けるという表現を使っています。「縦に開ける」と聞くと、口を上下に開けるというイメージを持つかもしれません。正確に言うと、口は上方向には開けられず、下方向の「顎を下げる」という動きで口を開けています。ですが「顎を下げる」ことで、結果的に口腔内の空間は上下に広がります。(口を上下に開こうという意識で開ける必要はありません。)

試しに、顎に人差し指を当てて「ア」と発音してみてください。その指が下方向に下がれば、口を縦に開けることができています。ちなみに、もし口を横に開けていたら、その指は動かないままです。その代わりに頭が上がる動きが生じます。この場合は、顎に力が入って口が開けられない状態だと捉えてください。