ヴォイトレレッスンの日々  

ヴォイトレに関わっている方とブレスヴォイストレーニング研究所のトレーナー、スタッフの毎日をとりあげていきます。

質問をしよう!

私はレッスンの終わりに必ず質疑応答の時間を設けています。「何か質問はありますか。」この時に質問が出るか出ないかが、上達の早さに関係がある気がします。

これは日本の学校教育にも関係がある気がします。日本で普通に学校教育を受けていくと、よほど成績がよくない限り、「わかってないけどいいか。」「わかってるのかわかってないのかもわからないけど、まあいいか。」となるそうです。小学校1年生の時は元気に質問していた児童が、数年するうちに静かになっていきます。教育の是非はおいておくにしても、ヴォーカリストを目指した以上、声のことに関しては「完璧に」ならなければおかしいですよね。

興味を忘れないでいたら、何に対してだって質問は尽きないはずです。「なぜあの人の声はいいのか。」「なぜ空は青いのか。」「なぜこのバイトはこういう手順で仕事をするのか。」どうか日常生活でも、何をするときにでも、いつも質問に満ちていてください。それが「アーティストである」ということだと思います。バラエティ番組などでも、専門外のことなのにほかの出演者をうならせる的を得た質問をする人がいますよね。こういう人が真のアーティストなのだと思います。

まだ遅くありません。実年齢も関係ありません。ぜひ小学校1年生に戻って、素朴な質問に満ちた日々を送りましょう。