ヴォイトレレッスンの日々  

ヴォイトレに関わっている方とブレスヴォイストレーニング研究所のトレーナー、スタッフの毎日をとりあげていきます。

肺活量がなく、フレーズの終わりまで息が続かない

フレーズの終わりまで息が続かないのは、肺活量のせいではありません。歌うときに必要なのは、息の量ではなく「息のコントロール」です。肺活量が足りないと嘆く必要もなく、身体を使って息をコントロールできるように基礎的な練習に取り組めば大丈夫です。

その前段階として、身体を広げるストレッチをするとより効果的です。息が入る肺を鍛えることはできませんが、肺が大きく膨らませる環境をつくることはできます。つまり、周りの骨や筋肉を動かせばいいのです。

まず、フェイスタオルをネクタイのサイズに折り畳んで、その上に胸骨(胸の真ん中の骨)を乗せてうつ伏せになります。その状態で深呼吸をすると、タオルがあることで息を吐いたときに身体が沈みます。この方法だと、座って深呼吸するよりも肋骨の骨を大きく動かせるのです。何度か深呼吸した後で起き上がると、ストレッチ前よりも深く呼吸できていると思います。この方法はすぐに実感を持てるので、ぜひ練習やレッスン前に行ってみてください。