ヴォイトレレッスンの日々  

ヴォイトレに関わっている方とブレスヴォイストレーニング研究所のトレーナー、スタッフの毎日をとりあげていきます。

「きたきた捕物帖」宮部みゆき(本)

日頃、フィクションものはあまり読まない。途中から、肩透かしをくわされた気分になることが多いからだ。けれど、これは一気に読んでしまった。主人公の北一は、冴えない男だ。気が弱い、嘘がつけない、こちらがしっかりしなさいよ!と、声をかけたくなる。それが、なぜか、多くの人に助けられ、事件が解決していく。続きを読まずにはいられない、こんな気持ちになるのは、書き手に力があるからだろう。歌でも、こんなふうに、聞かずにはいられないみたいな、吸引力があると、素敵だと思う。