ヴォイトレレッスンの日々  

ヴォイトレに関わっている方とブレスヴォイストレーニング研究所のトレーナー、スタッフの毎日をとりあげていきます。

全てを上手に行おうとするよりも

誰しもが、上手になりたいから一所懸命練習するし、レッスンに通って改善のヒントを得ようとするのだと思います。上手になりたいという気持ちは、向上心という意味で必要不可欠なものだと思います。しかし、上手になりたいという思いを持っていれば、必ず上手にできるようになるかというと、そうとは限りません。

まず、「上手」とは何をもって上手とするのか。この部分がざっくりしていたりブレていると、理想とする「上手」から遠ざかってしまいます。

そのため、レッスンの中で自分自身の改善点や改善方法、改善後の結果を、「何をどうしたら、どのようになって、どのように聞こえている。客観的にはどのような印象になった。」というのをしっかりと自分の中で整理できるように心がけ、練習ではそれを踏まえて経験値を増やしていくように工夫してみてはいかがでしょうか。そうすれば、本番などで、「上手にやらなくちゃ」と思うよりも、役として生きることに集中し、過負荷状態にならないことを心がけることによって、作品としての魅力が向上することに繋がっていくのではないかと思います。