ヴォイトレレッスンの日々  

ヴォイトレに関わっている方とブレスヴォイストレーニング研究所のトレーナー、スタッフの毎日をとりあげていきます。

正解を追い求めない

ヴォイストレーニングというのは、スポーツやさまざまな実験のようなものに似ているように感じます。巷には、ありとあらゆる観点で書かれた「声」に関する書物や情報、そして十人十色のメソッドを持った指導者がいますが、ヴォイストレーニングを受ける側のベストというのは、受け手によってさまざまであり、答えは一つではないと思っています。発声にしても、表現にしても、その人その人の特徴を活かせるようなものであるのが理想ではないかと思います。そういった意味では、指導者も受け手も、「正解はこれしかない」とあまり決めつけすぎずに、その人にとってのよりベターな策は何であるかという視点で判断するのがよいのではないかと思います。また、受け手側としては、技術を得るには、質も大切ですがそれよりも量が何よりも大事になると思います。また、その中には失敗と思えるものもあるかもしれませんが、その失敗の中に、成功につながるヒントが隠されていることもあると思います。オリンピックでメダルを取る選手やノーベル賞などを取る科学者などは、その裏で、いろいろな足掻きがあるのだと思いますし、うまくいったと感じることよりも、ひたすらそれを追い求めて失敗している時間の方が長いように感じます。ぜひ、正解だけ求めるのではなく、うまくいったと感じる原因、失敗したと感じる原因をそれぞれ分析し、改善しながら量をこなすことにチャレンジしてみてください。