ヴォイトレレッスンの日々  

ヴォイトレに関わっている方とブレスヴォイストレーニング研究所のトレーナー、スタッフの毎日をとりあげていきます。

「レッスン前提出シート」を活用しよう

「レッスン前提出シート」というものを用意しています。このシートを是非活用してほしいです。レッスンを有効活用するためには、現状の悩みや、クライアントが練習していること、取り組んでいる課題、できていると思っていることなどがこちらに一目みるだけでわかるほうがレッスン内容が濃くなります。悩んでいるところが、本当にうまくいっていないのか、案外よい方向へ向かっている途中経過だけの問題なのか、取り組んでいる課題を理解しているか、または課題の現状の状態はなどこちらの情報感度も高くなるのでレッスンの質が向上します。

皆さんの現状の考えや進みたい方向性が明確な方が、トレーナーもその道を支えられるようなアドバイスをしやすくなります。

確かに毎回シートを記入するということは手間がかかることではありますが、このひと手間を惜しむか惜しまないかでずいぶん差がひらいてしまうと思っています。私の恩師の一人は「質問がでるくらい練習してこい」とよく言っていました。練習が充実していればいくらでも、疑問がわいてくるもので、疑問がわかないような練習はまだ足りていないということです。

「レッスン前提出シート」を活用している人の進捗状況はやはり早いです。そして、こちらのアドバイスを練習してみた結果であったり、そのときの疑問を次のレッスンでいち早く相談してくれるのでこちらも対応がしやすくなります。

自分の悩みや考えを活字にできるということも表現者としてとても大事なことだと思います。私自身もたくさんのレポートを書いてきました。次第に文章を書くということに違和感がなくなってきましたし、現在では台本を書くことや、公演の企画書なども多く書いています。「レッスン前提出シート」というのは、継続すればするだけ表現者としての幅をひろげてくれるアイテムだと思っています。