ヴォイトレレッスンの日々  

ヴォイトレに関わっている方とブレスヴォイストレーニング研究所のトレーナー、スタッフの毎日をとりあげていきます。

理論と実地

レーニングの過程では、実地経験で慣れていくことですが、それをわかりやすくする補助としての理論や現象の理解も同じく大事なことだと思います。「ヴォイストレーニング」というものは目に見えないものであり、生まれてから今までの生活の中で無意識に活用してきた声を、意識的に改善していく作業です。

身につけていく上で、基本的なトレーニングは、繰り返し体に覚えこませていく方法です。しかし、ただ闇雲に繰り返すだけで、よかったときとよくなかったときの区別を認識できない状態で繰り返すだけでは、本当の意味で「改善」につなげるのは難しいと思います。

「できた」「できない」は結果論であって、大切なのは、どのようなアクションを起こした結果、今の現象につながったのかを理解していくことです。これは知らない場所へ行くときに、地図を見ながら曲がり角や通りの目印を見つけるのと同じようなことです。目印がわかりやすければ、目的地にたどり着くまでの苦労が減ります。慣れてくれば、地図を見なくても目的地に到達できるようになります。

自分を助けるためにも、より簡素化しスピードアップをはかるためにも、自分の改善点のヒントを多く見つけること、改善されたときに何を気を付けたのかを理解することを大事にしてみてください。