ヴォイトレレッスンの日々  

ヴォイトレに関わっている方とブレスヴォイストレーニング研究所のトレーナー、スタッフの毎日をとりあげていきます。

変わり続けること

ヴォイトレについて、日本には、世界に冠たる重鎮はまだいないといません。トレーナーが優秀というのは、世界に冠たるアーティストが出たときに裏付けられるでしょう。声もトレーナーも歌い手も役者も、実力としては発展途上国レベルから後進国レベルへ後退していると私は思っています。

 体力や気力が衰え、頭で理屈っぽくなっている人が増え続けています。頭でっかちにするなというのが私の考えです。

 私は、レッスンでは、肝心なときだけ最小限のことばしか使いたくありません。ことばに気をとられると感じなくなるからです。私のレッスンは静かです。言いたいことは述べ、述べられないことは、会報やブログに載せています。

 時代ともに生き方も異なっていきます。トレーナーは多くのことを常に学び、人を育てるなら発信しなくてはなりません。自分の考え、やり方、メニュの改良、自らの変わったことも伝えていかなくてはなりません。もし、若い頃に習ったままでずっと通じると思っているのなら若い人は育ちません。私も研究所もここのトレーナーも、変わり続けることをよしとしています。よいにしろ悪いにしろ、常に学び、考え、情報を発信する姿を見せていこうと思います。ステージでも歌唱でも演技でも、使うことばは情報の一形態です。