ヴォイトレレッスンの日々  

ヴォイトレに関わっている方とブレスヴォイストレーニング研究所のトレーナー、スタッフの毎日をとりあげていきます。

声と心の健康を考える

自粛生活が増え、仕事もテレワークになった人も多いのではないでしょうか。やはり、いろいろな行動が制限されてくると、声も体も、今までより使わなくなってしまうことにより、衰退しやすくなってしまいます。また、電話での会話(特に仕事上の連絡など、身内や仲のよい人との会話以外はなおさら)は、普段の直接的な会話よりも、声のポジションが高くなりやすく、喉も上がりやすくなってしまうと思います。会話が少なくなる、動かない、人とのコミュニケーションが遠くなる、さまざまなものに触れ合う機会が薄れる、というようなこれらの状態が続くと、精神的にも肉体的にもしんどくなってしまうと思います。

ですので、少しでもこれらを緩和できる方法を考えたいと思います。まずは、「全く声を出さない時間を減らす」ということです。家族でも仲のよい友たちでも誰でもいいですので、とにかく声を出してコミュニケーションを取りましょう。先ほど、電話は理想的な考えからすると声によくないという内容を述べましたが、気の置けない人との会話であれば、全く声を出さない日々が続くよりはいいと思います。その際、しっかり遠慮せずに声を使うとよいと思います。

次に、「おもしろいと思えるものにたくさん触れること」です。笑うことがなくなってしまうと、心の栄養が充填されにくくなってしまうと思います。心のエネルギー不足になってしまうと悲観的になりやすくなりますし、行動するのが億劫になりやすくなると思います。また、「日の光を浴びたり、季節のものに触れる時間を作る」というのも、心のエネルギーを充填することや、体のためにもよいことではないかと思います。少しでも、健康で文化的な日々が送れるように。自分自身が押しつぶされてしまわないように、前を向いていけることを試してみるとよいと思います。(♭Я)