ヴォイトレレッスンの日々  

ヴォイトレに関わっている方とブレスヴォイストレーニング研究所のトレーナー、スタッフの毎日をとりあげていきます。

集中して芸にとりくむ

伝統芸能の世界では今でも「すみこみ」という制度がある文化が存在します。修業時代、若手時代です。金銭的に余裕がない時代に住む場所と食事に困ることがなくなる、すみこみの制度は今でも相撲やプロレスなどの世界では続いています。単純に金銭的な問題だけではなく、一定期間に集中して芸の基礎を学び、先輩や師匠達と近い距離で芸の精進にあけくれるというのは、大変な部分も多いかと思いますが、芸を磨くこととしては集中できる環境に身を置けると思います。

漫才師オール阪神・巨人さんがYouTubeの中で「お笑い芸人をこれから目指す人々にアドバイスを」と求められて、その答えとして言われていたのが「三年間暮らせるだけの貯金をしてからこの道に入ってきてほしい。バイトをしては絶対だめ。3年間お笑いに集中してほしい」ということでした。バイトしながら売れていった人々もたくさんいると思うので一概には言えないと思いますが、ある一定期間をすべて芸に費やせるということに関してはすみこみの発想に近いと思います。

このような環境づくりが難しくても、一年にこの期間だけは集中してトレーニングしよう、レッスンに通ってみようなど自分への投資ができることも上達への一つの道だと考えます。(♭Σ)