ヴォイトレレッスンの日々  

ヴォイトレに関わっている方とブレスヴォイストレーニング研究所のトレーナー、スタッフの毎日をとりあげていきます。

季節の変わり目に際して

急に気温が下がったり、気温だけならまだしも、もっと気になるところが急な乾燥です。最初はジメジメがなくなり過ごしやすくなったと感じるのもつかの間、妙に喉がイガイガすると思われるようになりませんか。喉の疲れの厄介なところは、体の疲れよりも後にやってくるところです。例えば、「先週身体が疲れているなぁと感じていて、疲れのピークが過ぎようやく元気になってきたぞ」と思う頃、調子が悪くなるのです。時には、朝起きたら声がガサガサになっていた、なんて事も。そうなると、一か月くらい本調子に戻れなくなることもおきます。このあたりの注意はとっても大切です。

普段からちょくちょく飲み物を飲むようにしましょう。喉が渇いていなくてもです。15分に一口くらい、たくさん飲まなくてもよいので、ちょこちょこ飲み。これで、口の中や、のどの周りのウイルスや花粉やほこりをのどの粘膜に付着しづらくしましょう。

人は自分が思っているよりも、口呼吸で生活しているもので気をつけるにこしたことはありません。それから、唾液をできるだけ多く出すようにあごの下のくぼみをマッサージしましょう。舌で口の中をマッサージしたり、それぞれ唾液が出やすくなります。

発声練習の時にも、口を一回一回閉じて息を吸うということを意識的に行ってみましょう。日頃から口と鼻からの両方で息を吸うのが自然な形ですが、ちょっとした訓練と思ってトライしてみてください。息を吸うのに気負ってはいけませんが、ゲーム感覚で口をあえて閉じてみるのも自分の発声のフォームの再確認になったり、思わぬ気づきが感じられるかもしれません。(♯Δ)