ヴォイトレレッスンの日々  

ヴォイストレーニングに関わっている方と、ブレスヴォイストレーニング研究所のトレーナー、スタッフの毎日をとりあげていきます。

共鳴について

声楽家が他のヴォイストレーナーと比較して優れている点は、共鳴の指導にあると思います。マイクを使わずに声を大きな劇場に飛ばし、オーケストラを超える声を使う声は、ただ声量を大きくするだけでなく共鳴させることで実現可能としています。

しかし、共鳴といっても声楽家の多くが指導する共鳴はマスケラと呼ばれる、副鼻腔や目の周辺一帯を意識することであったり、声を後ろから前にまわしたり、頭部を響かせたりとどちらかというと、響きに関しては口から上を指導することが多いです。

しかし、声を響かせる場所は、口腔、胸腔もあります。ヨーロッパの著名な歌手たちはこの響きがとても充実しています。

マリア・カラスの声などは胸をしっかりならした地声で歌う音域をはっきりと聞くことができますし、ミレッラ・フレー二なども充実した低音を聞かせ、そのまま高音域までいけます。最近では日本人でも長く海外で勉強を重ね、高い響きだけではなく、体全体をならすようなソプラノ歌手が出始めてきました。

胸を響かせる発声などは、これまで声が低い声部か、声楽以外のジャンルの人が多かったのですが、高音域をだす声楽家からも出てきたので、声の多様性としてはいい方向へ向かっていると思います。(♭Σ)