ヴォイトレレッスンの日々  

ヴォイトレに関わっている方とブレスヴォイストレーニング研究所のトレーナー、スタッフの毎日をとりあげていきます。

基礎体力

ラソン選手が走る42.195kmを普段運動しない人が走れと言われても、なかなか難しいと思います。徐々に走れる距離を増やしたり、続けていくことでその距離を走れる体に変わっていきます。筋肉や呼吸も変化するでしょうし、脳の伝達や思考も変わってくるでしょう。「まだ5km」と「もう5km]では感覚が全くちがうと思います。

声も同じです。音域を広げるトレーニング、声量を増やすトレーニング、共鳴を鍛えるトレーニングなど、すべて最初は「できる」ことよりも「なれる」ことが重要です。いきなり100点とることを考えるとかえってうまくいかないことが多いです。続けていくうちに身についてくる基礎体力があります。

たとえその瞬間できてもそれは「できた」ことにはなりません。それを持続できる技術と感覚を身に着けるためには基礎となる声の体力が必要です。

さまざまなプロのスポーツ選手や音楽家、将棋の棋士なども何時間という稽古に毎日耐えるだけの体力があります。しかし、プロの人たちは耐えているのではなく当たり前になっている人が多いと思います。トレーニングそのものが当たり前になるところまで持っていけるといつの間にか技術そのもののレベルもあがっていると思います。(♭Σ)